ヒノキの舌下免疫療法の新薬開発も近い
スギ花粉に対する鳥居薬品の舌下免疫療法薬「シダトレン」の製造販売が承認されました。
この治療は、アレルゲンがスギ花粉の花粉症患者のみが対象となります。
よって、この新薬をヒノキをはじめ、秋の花粉症のブタクサやヨモギに応用することは出来ません。
スギ花粉症の患者が花粉症全体の約8割の2400万人という分布事情もあり、スギ花粉の新薬開発が最優先されたという訳です。
しかし、残りの2割、600万人はスギ花粉症以外の花粉症という事になります。
スギ花粉症の患者の中には複数のアレルゲンを保持している方もいますので、患者数はもう少し多いと推測されます。
花粉症植物のアレルゲンは60種類以上もあるとされていますので、それぞれにのアレルゲンに対して花粉症患者がいることになります。
今回、スギ花粉症の新薬が開発された背景には、注射による免疫療法は多くのデメリットがあり、普及しなかった事と、更に増え続ける花粉症患者に医師達は強い懸念と焦りを感じていました。
そして、医師主導で始まった舌下免疫療法薬の研究開発は鳥居薬品株式会社を巻き込んで完成しました。
免疫療法の作用機序には、共通点があり、今回の承認を得たスギ花粉の舌下免疫療法薬を皮切りに日本でも一気に免疫療法が進む可能性が高まりました。
ヒノキ花粉症を始め、秋の花粉症のアレルゲンの雑草などの花粉症に対する舌下免疫療法薬の新薬開発も近いと思われます。
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