
日々の生活を見直してみましょう。
花粉症の判断基準の症状
次の症状の中で、3つ以上あればほぼ花粉症と判断できます。
@くしゃみ、A鼻水、B鼻づまり、C目がかゆい、D喉が痛い、E息が苦しい
鼻づまり型の花粉症では鼻の通りが悪くなり口呼吸をするようになります。
鼻が詰まり鼻で息ができなくなります。
本来、動物は鼻では息をして口で食事をするようになっているため口で呼吸すると日常生活にはとても支障を来たしてしまいます。
新生児の場合、鼻で呼吸ができない場合はかなり深刻な事態で死に至ることもあります。
口呼吸では障害になるものがないため菌やウイルスが直接口腔内に付着して感染につながります。
家族にアレルギー疾患の方がいれば遺伝の可能性があります。
家族にアレルギー疾患があって花粉の飛ぶ2月や3月に鼻水やクシャミがあれば、ほぼ間違いなく花粉症と判断してよいでしょう。
もちろん、両親が花粉症でなくても子どもが花粉症になるケースもあります。
花粉症の症状は、とても辛いものです。
鼻がムズムズとして鼻詰まり感も長く続き、くしゃみや鼻水が止まらず目の痒みによって涙がでることもあります。
悪化すると、のどが、いがらっぽくなり全身に痒みが生じることもあります。
この時のつらさは本人でしか分からないものであり人によっては人や物に当り散らすこともあります。
出来る限り花粉を避けることが賢明です。
花粉症の予防として以下のことをお勧めします。是非とも、花粉症の予防のため実行してみてください。
@ 花粉の飛散する前からマスクを着用する。既に花粉症の方は医師に前年の症状を話し症状に合った薬を処方してもらう。
A 風の強い日や天気の良い日の外出を避ける。晴れの日は換気扇をつけない。
B 眼の痒み予防には、ひさしの付いたメガネ着用する。
C 外出する時には上着は花粉が生地に入り込まない表面がツルツルしたポリエステルなどにする。
上着をセーターなどにすると繊維間の隙間に花粉が入り込んで部屋まで持ち込んでしまいますので注意が必要です。
帰宅したときに玄関に入る前に外で服に付いた花粉を払い落とす。そして上着は玄関にかけておき部屋の中まで持ち込まない。
D 部屋に入ってきた花粉は、花粉を固めるスプレーをする。
E 外に干した洗濯物などに花粉が付いてくるので家の中で洗濯物を干したり、乾燥機を
使い外に洗濯物を干さないようにする。
F それでも花粉が家に入ってきた場合はぬれた雑巾などで拭く。
G 部屋には、空気清浄器よりも加湿器の方が効果あり花粉を落す効果がある。
H 生活習慣の予防としてお酒、香辛料などの刺激物を避ける。
I 睡眠を十分にとり規則正しい生活をする。
以上の事を実行して、花粉症が悪化しないように予防しましょう。
花粉症対策、マスクのサプリメントやレーザー手術も
花粉症の主な原因となる花粉はスギやヒノキなどです。幾つかの予防法が考えられますのでご紹介致します。
@ 沖縄へ移動
ちょっと現実的ではないかもしれませんが、スギやヒノキの花粉が飛散しない地域に移動することです。
例えば沖縄にはスギやヒノキの木はありませんので、当然花粉も飛散しません。根本的な解決方法ではありませんが、究極的には考えられることです。
A マスクを着用
マスクは即効性が高いといえます。多くの人が利用しているでしょう。今ではマスクも非常に沢山の種類が販売されています。何層にも重ねられて高度なフィルター効果をもたらせています。
またメガネが曇らないように通気性を良くしたものなど。花粉症だけでなくウイルスやバクテリアのブロックにもなります。
B レーザー照射
保険も適用となり、費用も安いので最近ではレーザー治療を受ける方も増えているそうです。
耳鼻咽喉科で治療をしてもらいます。鼻の粘膜にレーザーを照射して花粉を異物として敏感に反応するアレルギー症状を抑えます。
匂いを感じられなくなるとご不安を訴える方もおられますが、匂いを感じる部分から離れたところに照射しますのでご心配はいりません。
但し、永久的に効果があるわけでなく、数年程度だといわれています。医者の熟練度にも影響されますので、事前に口コミや近所の評判などで下調べをしたほうが賢明でしよう。
C 加湿器・空気清浄機
花粉は家の中にも入り込んできます。服に付いて入ってきます。また窓をちょっと開けた瞬間にも入ってきます。空気清浄機も高性能のものが販売されております。
花粉やウイルスも死滅させる効果もあります。また、加湿器は花粉を湿気で重たくして落してくれます。加湿器も空気清浄器も消費電力も低くお勧めです。
D サプリメント
最近では花粉症予防対策で色々なサプリメントが発売されています。
目と鼻の痒みに効果があると言われている乳酸菌の「ラクトバチスル・アシドフィルスL−92株」などが研究により開発されています。
E 体質改善(生活習慣の見直し)
体質改善や生活習慣の見直し効果は、一朝一夕には効果が出ませんが、継続することで必ず改善の効果があらわれます。
花粉症予防には栄養と休養、運動のバランスが大切です
花粉症に一度発症してしまうと慢性化してしまいなかなか直りにくいと言われています。
花粉症にかかる前に予防することが大事です。出来る限り花粉と遭遇する環境に身を置かないために、出来る限り不要な外出を避ける事、また出かける際にはマスクの着用を習慣化することです。
マスクも色々なタイプがありますので一番合ったものを選びましょう。
最近では、色々なところで花粉症対策も施されております。車でも花粉症対策で通気口にフィルターが装備されているものもあります。
また花粉症はアレルギーを引き起こす症状なので花粉症予防のサプリメントを利用して発症するまえから対策と予防を実行することが良いでしょう。
サプリメントは体に優しいビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養素やハーブなどの自然で体に優しい成分で出来ているので副作用の心配もありません。
サプリメントも色々な種類がありますので、自分の体質にあったものを選んでみましょう。
この様に近年では花粉症色々な予防方法も考えられておりますが、やはり一番大切なのは栄養・運動・休息などをバランス良くとり自分の健康管理や生活を規則正しくすることが肝要です。
お部屋の環境改善やバランスのとれた食事とアルコール
冬が暖かいと花粉の飛散する時期が早まるとも言われています。
毎年秋になると翌年の花粉の飛散情報が発表になりますが、夏の気象状況を参考にして発表しているようです。
このような気象情報を参考にして、花粉が飛散する前に予防と対策を準備すべきです。例えばご家庭のカーペーットを除きフローリングにする。
加湿器や空気清浄機を設置するなどです。
また体の健康状態にも注意が必要となります。漢方では体を冷やすことは良くないとされています。
日本でも古くから「冷えは万病のもと」と言われているように体を冷やすことは免疫上においても良くありませんので注意が必要です。
花粉症は一度かかってしまうと慢性化してしまいますので、かかる前に細心の注意をすべきですから気象庁の発表などに注意を傾けて、花粉の飛散時期や量などの情報を入手して、少なくとも二週間くらい前には予防対策をすべきでしょう。
ちょうど花粉が飛散する春先は、年間を通しても体のバランスを崩してしまう時期でもあります。
年末年始の多忙に続き、年度末、年度初めなど会食やアルコールの機会が多くついつい生活が不規則になってしまう時期でもあります。
出来る限り規則正しい生活を心がけて体調を整えて花粉飛散に備えるべきではないでしょうか。
花粉を自分に近づけないことも大切です
インターネットや本で調べて見ましたが、原因となっている物質を無くすか、あるいは本人の体質を変えるしかないとのことです。
最初の物質を無くしてしまうということは、日本のスギやヒノキを完全に伐採してしまい無くしてしまうことですが、これは現実味がありません。
体質を変えるには少し期間が必要です。来年の花粉症対策のために体質改善に取り組むことはお勧めします。
しかし、現在の花粉症に対してどうするかと行った時に、花粉とうまく付き合っていくのが現実的でしよう。
最近では花粉症をかなりパーフェクトと言えるくらいまで制御できるようになっています。
それぞれの治療法を理解して限界を知り花粉の飛散情報などを詳しく知ることで花粉症の治療方法や予防方法により対処していくことでしょう。
花粉症の予防のためには出来るだけ花粉を避けることが肝要です。風の強い日には飛散量が多いので出来る限り外出をさけ、外出する場合はひさし付きのメガネやマスク、帽子を装着する。
買い物は午前中に済ませることや洗濯物は外に干さずに家の中に干す。外から帰ってきたときは、玄関に入る前に服に付いた花粉をはたき落とす。
部屋は乾燥しないようにして、出来れば加湿器や空気清浄機を設置する。エアコンは送風で花粉を撒き散らすので使わない。床の掃除は掃除機を使わず濡れた雑巾で拭く。などがあげられます。
生活習慣を見直すことも重要です。栄養と休養と運動をバランス良く取り入れてストレスを溜め込まないようにしましょう。
また、アルコール類や香辛料、タバコなども鼻づまりの原因となりますので注意しましょう。
花粉症に効果のある食べ物
ヨーグルトに代表される乳酸菌は花粉症の改善効果あり
広く知られている通りヨーグルトは発酵食品で、免疫機能を調整する作用があることが知られています。
最近では花粉症やインフルエンザのシーズンにヨーグルト食品が人気となっています。
ヨーグルトに代表される乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし、腸内細菌のバランスを改善する機能があり、免疫力を高め花粉症の症状に代表される鼻水や鼻詰まりなどのアレルギー症状の予防と改善します。
乳酸菌は酵素で熱に弱く、最も乳酸菌が活発になるのは人の体温の範囲である35?40℃くらいと言われています。
ヨーグルトなどの乳酸菌を毎日継続して摂取すれば、腸内を酸性にすると共に善玉菌を増やし、悪玉菌を減らして腸内環境を整えてくれます。
臨床実験で花粉症のアレルギー症状に効果がることが報告されているL-92株は、カルピスが発見した乳酸菌で「アルケア」で商品化されています。
また、KW乳酸菌はキリンビールが発見した乳酸菌は、ヤクルトのタブレット「Noaleノアレ」や小岩井の「大人のヨーグルト」などで製品化されています。
毎日、継続して食べること効果が現れます。
花粉症対策は腸内環境を整える食品を
腸内にはおよそ100種類、100兆個の細菌が生息していると云われ、腸は別名第二の脳とも呼ばれる重要な免疫機能を司っている器官です。
腸内の細菌には有用菌と呼ばれる善玉菌、有害菌と呼ばれる悪玉菌、そして中間的な日和見菌の三種類が生息しています。
善玉菌を増やしましょう
善玉菌の代表格は乳酸菌やビフィズス菌で、悪玉菌の代表格は大腸菌やブドウ球菌です。
腸内では日和見菌が一番多く、 次に善玉菌で悪玉菌は一番少ないのですが、
悪玉菌が増えてくると腸内細菌のバランスが崩れ、花粉症などのアレルギー症状を発症しやすくなります。
まず食習慣では善玉菌を増やすための食物に心掛けましょう。
善玉菌の増やす方法は以下の2通りがあります
1.乳酸菌を含んでいる食物を直接摂取すること
花粉症に効果のある食べ物としてヨーグルトがあげられますが、日本にも昔から伝わる伝統的な食べ物もとても優れている食物が、納豆や味噌、漬物で、ヨーグルトと同じ発酵食品で善玉菌を増やし腸内環境を整える働きがあります。
2.善玉菌のエサになる食物を摂取すること
オリゴ糖や食物繊維は、善玉菌のエサとなり、そして栄養源となり、善玉菌の増殖を促進させます。
オリゴ糖は、大豆、たまねぎ、ごぼう、ねぎ、にんにくなどの食品に多く含まれています。
食物繊維は、腸内環境を整えてくれますが野菜や果物、豆類などに多く含まれています。
納豆に含まれる納豆菌は善玉菌を増やし悪玉菌を減らす機能を持っています。
赤紫蘇(赤ジソ)に含まれるポリフェノールには過剰になった免疫反応を抑制する働きがあり、花粉症の症状を緩和する作用があります。
更にポリフェノールには花粉症の症状に関与するヒスタミンを抑制する作用があります。
玉葱に含まれるケルセチンや大豆に含まれるイソフラボンなどもポリフェノール一種です。
青ミカンなどの柑橘類には豊富なビタミンCが含まれており、抗ヒスタミンン作用や抗酸化作用があり、花粉症の症状を改善する作用があります。
新鮮な青魚には EPAやDHAが豊富でアレルギー反応を抑制
新鮮な青魚には、イコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)が豊富に含まれています。
これらのα-リノレン酸は、花粉症のアレルギー症状の原因となる脂肪酸が変化して生まれるロイコトリエンの生成を抑制する働きを持っています。
EPAとDHAは、炎症、アレルギーなどの原因になる悪玉脂肪であるアラキドン酸と呼ばれる脂肪酸から生成されるロイコトリエンは、ヒスタミンと同様にアレルギー反応で生成される化学物質ですが、EPAとDHAはこの働きを抑制する効果があります。
EPAやDHAは、新鮮な青魚に多く含まれていますので、お刺身やお寿司で有効に摂取しましょう。
EPAとDHAは、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増やす働きを持っています。
この点でも、免疫機能を調整し、アレルギー症状を抑える働きをします。
肉中心の高カロリー、高脂質の食生活は花粉症を悪化させる可能性があります。
肉は胃では完全に消化されず腸まで運ばれます、腸では消化途中の肉は異物と判断され、排除するために免疫系が活発に働きます。
この免疫作用が、花粉症の症状を悪化させる可能性があります。
花粉症やアトピーなどのアレルギー症状の原因となります。
花粉症患者は増え続け、人口の約25%の約3000万人が花粉症
原因には、生活習慣があげられます。
高カロリー、高タンパクの欧米化した食事と更に睡眠不足なども体のバランスを崩し、アレルギー症状が出やすい体質や環境になっています。
続けてきた生活習慣を明日から急に変えることは難しいかもしれません。
しかし、花粉症だけではなく、生活習慣病には、生命に関わる病気が沢山あります。
最近、和食は海外でも和食ブームが広がり、世界遺産にも認定されました。
体に優しい、日本人の体質に一番合った和食を取り入れた食習慣を取り入れてみては、如何でしょうか。
花粉症の症状を和らげる、ハーブやアロマの効果
ヨーロッパでは古くからハーブは医薬品として生活に浸透してきました。
先進国であるドイツはハーブ医薬品が多く、ハーブの有用性が認知されています。
日本では、2011年に医薬品として承認されています。
ハーブは、西暦1500年代にイギリスの植物療法家ハーバリストによりハーブ療法が提唱されました。ヨーロッパではハーブは医薬品で用法・用量が定められています。
ハーブやアロマは呼吸を楽にします
マスクに精油を1滴つけるだけで花粉症や風邪対策に花粉症対策として効果のあるアロマとして「ティートリー」「ユーカリ」「ミント」などがおすすめです。
花粉症の鼻水症状の時にマスクをするとマスクの内側に鼻水が付いたり、また息苦しくもあります。
外出する時にマスクの内側に「ティートリー」の精油を1滴つけるだけで、呼吸が楽になります。
「ティートリー」には、花粉症の原因であるヒスタミンを抑制してくれるハーブです。鼻水とは逆に鼻詰まり症状の時には「ミント」が効果を発揮します。
「ミント」の精油に含まれるメントールが鼻の通りを改善してくれます。
ミントには、アレルギー症状を抑える効果があり、ミントティーとして飲んでも良いし、お部屋にアロマとして焚いても、いずれも爽やかさと共に花粉症に効果があるハーブと言えます。

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