花粉症の対症療法

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秋10月からの花粉症の原因と効果的な対策

 

10月がピークのブタクサ花粉症

 

花粉症

日本で初めて発見された花粉症は春のスギ花粉症ではなく、10月が全盛のブタクサの花粉症です。

 

世界で最初に花粉症が発見されたのは、約200年前イギリスの牧場で働いていた農夫達が発症したアレルギー性の鼻炎でした。

 

調査の結果イネ科の植物の花粉がアレルゲンであることが分かり、症状に発熱があったので当初は「Hay Hever(枯草熱)」と呼ばれていました。

 

日本で初めて発見されたブタクサの花粉症は、今から約60年前のことです。これより以前は日本では花粉症は存在しないと思われていました。

 

ブタクサ花粉症の発見以降はスギ、カモガヤ、ヨモギ、シラカバと次々に発見されました。現在、わかっているだけでも50種類もの花粉があります。

 

植物の花粉のほとんどは花粉症の原因となるアレルゲンで、たんぱく質からできています。こういった花粉が体内に入ると異物だと判断され、最終的に花粉症を引き起こします。

 

実は、植物の花粉は全て花粉症を引き起こす可能性があります。

 

10月にもスギ花粉が飛散している

 

スギ花粉の成長は真夏の7月から10月にかけて成長します。

 

夏の日照時間が長く、平均気温が高ければ、スギ花粉の成長が促進されて花粉を沢山つけます。

 

翌年の春には、大量の花粉が飛散する訳ですが、秋にも少量のスギ花粉が飛散する気象環境があります。

 

秋口にも気温が30度近くに上昇する日が続き、10月から11月にかけて低温と高温の繰り返す日があるとスギの花が開花して花粉が飛散します。

 

これは季節はずれに桜の花が開花するのと同様の現象です。

 

秋にスギの花粉症を発症した人は春先も花粉症を発症

 

花粉症

スギ花粉の飛散量が少ない秋に花粉症を発症した方は、翌年の春先の花粉症も発症する確率が非常に高いと言えます。

 

ヨーロッパでは、既に国が認可している免疫療法があり、花粉症は完治するアレルギー疾患として知られ治療されています。

 

少量の花粉で発症したわけですから、早めにスギ花粉症「舌下免疫療法」をお勧めします。

 

効果的な花粉症の対策として

 

1.花粉を体内に取り込まない事

 

◎秋の花粉症の原因となる雑草に近づかないことが賢明です。草は背丈が低いので吸い込んだり、洋服に付いたりする可能性が高いのです。その場で飛び跳ねたりするような運動すると地上に落下した花粉が再び舞い上がり多量の花粉を吸い込んで重度の症状が出ているケースもあります。

 

また、涼しい気候になってきましたので、つい窓を開けたいところですが、窓から花粉が入ってきますので10月は窓を閉めておきましょう。

 

◎自宅に空気清浄器があれば活用しましょう。春の花粉症の時期にも空気清浄器は有効ですので一台あると便利です。

 

◎マスクが有効です。更に口とマスクの間にガーゼや化粧用のコットンをガーゼに包んであてれば殆ど花粉を防げます。

 

◎外から帰ってきたときに自宅へはいる前に服や髪の毛に付いた花粉を叩いて落としましょう。

 

2.花粉のアレルギーを抑える薬を花粉が飛び始める前から飲み始める

 

症状が出る前から薬を飲んでおくことで、症状を軽度に抑えられます。

 

夏に暑い日が長く続くと、スギの花粉が多く育つ可能性があります。

 

春に向けて体質改善などの準備をしましょう。

 

3.規則正しい生活とフェカリス菌が入ったヨーグルトを摂取

 

今年の夏は、特に暑かったので夏バテで体力が落ちて免疫力が下がっている方も多いようです。

 

免疫力が下がれば花粉症にもかかりやすくなります。規則正しい生活を取り戻し、乳酸菌飲料であるヨーグルトを週間化して第二の脳といわれる腸の免疫作用を整えましょう。

 

腸と花粉症などのアレルギー疾患はとても深い関係にあります。お勧めのヨーグルトは、フェカリス菌が入ったヨーグルトでビフィズス菌の2割程度の大きさで球形をしているので腸に吸収されやすい特徴をもっています。

 

以上の三点が中心になります。

 

来年からは、秋の花粉症のもととなる周辺のブタクサやヨモギなどは早めに刈り取っておく

 

ブタクサの仲間にはオオブタクサやセイタカアワダチソウがありますが、背丈はせいぜい3メートル程度までで春のスギやヒノキと比較しても低く、遠くへ飛散することはありません。

 

ブタクサが生えている場所は主に空き地や河原、道路脇で飛散距離も数百メートルから一キロメートル程度です。

 

自宅周辺にブタクサなどが生えていれば花をつける前に刈り取るなどの除草をしておけば、花粉が飛散することはありません。

 

自治体などの公共の空き地やグラウンド脇周辺などの雑草は早めに自治体の担当窓口に連絡して刈り取ってもらいましょう。

 
 花粉症のシーズン期間に刈り取ると花粉が一気に飛散しますので注意が必要です。

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