花粉症の対症療法

 このエントリーをはてなブックマークに追加 

秋の花粉症対策

 

秋の花粉症の対策

 

症状が夏風邪に似ている、長引く様ときは医師の診断を受けましょう

 

花粉症は春先だけではありません。

 

秋には、主に雑草の花粉が飛散しています。

 

重度の花粉症の方は一年間を通して花粉症に悩まされています。

 

花粉症のシーズンは、一般的に春先のスギ花粉がピークとなっていますが、次いで秋口です。

 

秋の花粉症の原因は雑草で、主にブタクサ・ヨモギ・セイタカアワダチソウ・カナムグラなどです。

 

最近増えているイネ科のバミューダグラス

 

最近、イネ科の雑草として増えているのが公園やゴルフ場に植えられているバミューダグラスです。

 

この時期は、ゴルフ場近付には行かないほうが無難です。

 

秋の花粉の飛散期間は、夏の暑さがやわらいぐ8月下旬から11月中旬までです。

 

秋の花粉症は、夏バテの時期と重なり夏風邪と勘違いしてしまうケースも多いのです。

 

市販の風邪薬を服用してもなかなか完治せず、病院へ行って花粉症の診断される人もいます。

 

鼻水やくしゃみなどの症状は風邪とよく似ていますので、風邪と間違えやすく花粉症と夏風邪を見極めるのは非常にむずかしいのです。

 

風邪と間違う秋の花粉症の特徴

 

花粉症の鼻水は、風邪の鼻水とは違って粘性がなく、サラサラとしていますので、風邪か花粉症かの判断の基準になります。症状が一週間以上続く場合は医師の診断を受けましょう。

 

既に花粉症の方は、秋の花粉症にもかかりやすいといえますが、秋に初めて花粉症を発症された方は、風邪と勘違いしてしまいます。

 

猛暑による夏バテにより体力が落ち免疫力が低下していますので、鼻水やくしゃみが同時に起こり風邪の症状に似ているので夏風邪だと間違っても無理のないところです。

 

秋の花粉症は、春に比べて、鼻水やくしゃみの程度や症状があまり重症化せずに軽度の傾向があります。

 

秋は屋外活動が増えますので、花粉症対策をしましょう

 

秋は、行楽やスポーツのシーズンで屋外活動が増えます。

 

ウォーキングや野山への散策など絶好のシーズンですが、花粉症のもとになる雑草に近づく機会が増えます。

 

子どもにもこの時期は、土手などの雑草の多い場所に近付かないように注意しましょう。

 

特にブタクサは、9月、10月に花粉が飛ぶ傾向にあり、ブタクサによる花粉症患者が多いようです。

 

予防としては、鼻腔に花粉に接触すると抗原抗体反応が起こるため、これを防ぐためにマスクを着用するのが一番効果的です。

 

でも、残暑の中マスクをするのは、息苦しさを感じてしまうため、着用せずに花粉症を発症する原因となっています。

 

 

花粉症と食物アレルギー(口腔アレルギー症候群)の関係

 

夏に暑い日が多ければ、秋はブタクサやヨモギが大きく成長し、花粉の飛散量が多くなります。

 

もともとアレルギーを持っている方は、花粉症にもなりやすく、花粉の飛散量が多ければ、発症率も高まり、また重度になります。

 

花粉症の方は食物アレルギーを引き起こす可能性も高く、花粉症の約一割の方が食物アレルギーと言われています。

 

ブタクサの花粉症の方が、ブタクサと同じたんぱく質(抗原)を持った食べ物を食べたときに食物アレルギーを発症します。

 

食物アレルギーは、口腔アレルギー症候群とも言われ 症状として唇が腫れたり、喉に痒みがでます。重度の場合は呼吸困難 救急車で運ばれたケースもあります。

 

花粉には、アレルギーを引き起こしやすいたんぱく質が含まれていますが、このたんぱく質と似たたんぱく質を含む野菜や果物があります。

 

秋の花粉症の原因となる「にんじん、セロリ、メロン」

 

秋のブタクサやヨモギに似ているたんぱく質を持つ野菜や果物は、にんじん セロリ、メロンなどです。

 

スギ花粉症の原因となる「トマト」

 

また、春のスギ、ヒノキは、トマトと似たたんぱく質を持っています。

 

花粉症の方も食物アレルギーの方も一度病院でどのたんぱく質(抗原)にアレルギーを持っているのかを検査してもらいましょう。

 

 

秋の花粉症の対処法

 

その1.腸内環境を整える

 

腸は免疫を司る器官です。外部から侵入する病原体を攻撃して死滅させる最大の免疫器官です。腸内のバランスを整えることで免疫機能が正常に働きやすくなります。

 

整腸の観点から乳酸菌飲料や乳酸菌サプリメントなどの手軽に摂取できる食品を摂りましょう。

  
花粉症の予防、改善、完治を目指して幅広くサプリメントは提供されています。免疫異常を改善するサプリメントとして乳酸菌は腸の免疫機能を整える作用に働くため花粉症の初期に効果があります。

 

乳酸菌サプリは、医者が花粉症患者にすすめているサプリメントの1つです。年々効果の高いサプリメントが発売されています。

 

 

その2.早めに「抗ヒスタミン薬」を飲む

 

春の花粉症に比べると秋の花粉症は、症状が軽いので発症初期に早めに「抗ヒスタミン薬」を飲むと効果が出やすいです。

 

※ヒスタミンは人の体内にある化学物質で、花粉を異物と判断して過剰反応し、活性型となり血管を拡張させ、かゆみや鼻水などのアレルギー反応を起こさせます。

抗ヒスタミン薬はこのヒスタミン作用を抑制する薬のことです。

 

 

その3.規則正しい生活習慣

 

食欲の秋とは言え暴飲暴食は禁物です。生活習慣の乱れが正常な腸の働きを壊して免疫力の低下を招き、花粉症を発症する原因になります。規則正しい生活習慣を心がけましょう。

 

 

 

秋の花粉症の効果的な対策

 

 

秋の花粉症の効果的な対策

 

10月がピークのブタクサ花粉症

 

日本で初めて発見された花粉症は春のスギ花粉症ではなく、10月が全盛のブタクサの花粉症です。

 

世界で最初に花粉症が発見されたのは、約200年前イギリスの牧場で働いていた農夫達が発症したアレルギー性の鼻炎でした。

 

調査の結果イネ科の植物の花粉がアレルゲンであることが分かり、症状に発熱があったので当初は「Hay Hever(枯草熱)」と呼ばれていました。

 

日本で初めて発見されたブタクサの花粉症は、今から約60年前のことです。これより以前は日本では花粉症は存在しないと思われていました。

 

ブタクサ花粉症の発見以降はスギ、カモガヤ、ヨモギ、シラカバと次々に発見されました。現在、わかっているだけでも50種類もの花粉があります。

 

植物の花粉のほとんどは花粉症の原因となるアレルゲンで、たんぱく質からできています。こういった花粉が体内に入ると異物だと判断され、最終的に花粉症を引き起こします。

 

実は、植物の花粉は全て花粉症を引き起こす可能性があります。

 

10月にもスギ花粉が飛散している

 

スギ花粉の成長は真夏の7月から10月にかけて成長します。

 

夏の日照時間が長く、平均気温が高ければ、スギ花粉の成長が促進されて花粉を沢山つけます。

 

翌年の春には、大量の花粉が飛散する訳ですが、秋にも少量のスギ花粉が飛散する気象環境があります。

 

秋口にも気温が30度近くに上昇する日が続き、10月から11月にかけて低温と高温の繰り返す日があるとスギの花が開花して花粉が飛散します。

 

これは季節はずれに桜の花が開花するのと同様の現象です。

 

 

秋にスギの花粉症を発症した人は春先も花粉症を発症

 

スギ花粉の飛散量が少ない秋に花粉症を発症した方は、翌年の春先の花粉症も発症する確率が非常に高いと言えます。

 

ヨーロッパでは、既に国が認可している免疫療法があり、花粉症は完治するアレルギー疾患として知られ治療されています。

 

少量の花粉で発症したわけですから、早めにスギ花粉症「舌下免疫療法」をお勧めします。

 

効果的な花粉症の対策として

 

効果的な秋の花粉症対策 

 

1.花粉を体内に取り込まない事

 

◎秋の花粉症の原因となる雑草に近づかないことが賢明です。草は背丈が低いので吸い込んだり、洋服に付いたりする可能性が高いのです。その場で飛び跳ねたりするような運動すると地上に落下した花粉が再び舞い上がり多量の花粉を吸い込んで重度の症状が出ているケースもあります。

 

また、涼しい気候になってきましたので、つい窓を開けたいところですが、窓から花粉が入ってきますので10月は窓を閉めておきましょう。

 

◎自宅に空気清浄器があれば活用しましょう。春の花粉症の時期にも空気清浄器は有効ですので一台あると便利です。

 

◎マスクが有効です。更に口とマスクの間にガーゼや化粧用のコットンをガーゼに包んであてれば殆ど花粉を防げます。

 

◎外から帰ってきたときに自宅へはいる前に服や髪の毛に付いた花粉を叩いて落としましょう。

 

2.花粉のアレルギーを抑える薬を花粉が飛び始める前から飲み始める

 

症状が出る前から薬を飲んでおくことで、症状を軽度に抑えられます。

 

夏に暑い日が長く続くと、スギの花粉が多く育つ可能性があります。

 

春に向けて体質改善などの準備をしましょう。

 

3.規則正しい生活とフェカリス菌が入ったヨーグルトを摂取

 

今年の夏は、特に暑かったので夏バテで体力が落ちて免疫力が下がっている方も多いようです。

 

免疫力が下がれば花粉症にもかかりやすくなります。規則正しい生活を取り戻し、乳酸菌飲料であるヨーグルトを週間化して第二の脳といわれる腸の免疫作用を整えましょう。

 

腸と花粉症などのアレルギー疾患はとても深い関係にあります。お勧めのヨーグルトは、フェカリス菌が入ったヨーグルトでビフィズス菌の2割程度の大きさで球形をしているので腸に吸収されやすい特徴をもっています。

 

以上の三点が中心になります。

 

 

秋の花粉症の原因のブタクサやヨモギなどは刈り取る

 

秋花粉症の原因のブタクサは刈り取る 

 

ブタクサの仲間にはオオブタクサやセイタカアワダチソウがありますが、背丈はせいぜい3メートル程度までで春のスギやヒノキと比較しても低く、遠くへ飛散することはありません。

 

ブタクサが生えている場所は主に空き地や河原、道路脇で飛散距離も数百メートルから一キロメートル程度です。

 

自宅周辺にブタクサなどが生えていれば花をつける前に刈り取るなどの除草をしておけば、花粉が飛散することはありません。

 

自治体などの公共の空き地やグラウンド脇周辺などの雑草は早めに自治体の担当窓口に連絡して刈り取ってもらいましょう。

 
 花粉症のシーズン期間に刈り取ると花粉が一気に飛散しますので注意が必要です。

 このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

関連ページ

秋10月からの花粉症の原因はブタクサとスギ花粉・効果的な予防と対策
10月からの花粉はブタクサやヨモギ、カナムグラなどですが気象条件次第でスギ花粉も飛散、マスクにガーゼやコットンを付け加えたり対策と予防をしましょう
秋のスギ花粉症に注意|雑草だけではない対策と予防
秋の花粉症はブタクサなどの雑草だけではなく、スギ花粉も飛散ししたています。秋の花粉症の対策と予防を知っておきましょう
秋の花粉症?ダニ・チャタテムシ・ゴキブリ・蛾・ユスリカの死骸が原因
秋の花粉症は、夏風邪に似た症状があります。しかし、ゴキブリ、ダニ、ユスリカ、蛾など死骸がアレルゲンのハウスダストになっている可能性も高いのです。