ザイザルは一日一回服用眠気が少ない抗ヒスタミン薬

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眠気が少ない抗ヒスタミン薬ザイザルとは

 

ザイザルは世界93ヵ国で承認されている

 

2010年10月に国内では8年ぶりに抗ヒスタミン薬として、ドイツの製薬会社グラクソがザイザイルの製造承認を取得しました。

 

ザイザルは、日本で製造認可される直前までに世界93ヵ国でアレルギー性鼻炎および慢性特発性蕁麻疹の適応症に承認されている優れた薬です。

 

ザイザルは眠くならない抗ヒスタミン薬として人気

 

日本で承認後3年以上経過しましたが、眠くならない抗ヒスタミン薬として人気が広がりつつあります。

 

ザイザルは、グラクソの抗ヒスタミン薬ジルテックの光学異性体のうち、より強い生理活性を有するR-エナンチオマーのみを光学分割して、つくられた新薬で服用者からは特に眠気が少ないとの感想が多く寄せられています。

 

また、海外の臨床試験では、ザイザルはジルテックの半分の量で同等の抗アレルギー効果があることが確認されています。

 

インペアード・パフォーマンスを重視した薬の選択とは?

 

最近は花粉症薬を選択するときインペアード・パフォーマンスを重要視する傾向にあります。

 

インペアード・パフォーマンスとは、花粉症の治療で使われる用語で抗ヒスタミン薬を服用したことで本人には無自覚のうちに集中力や判断能力、作業効率が低下してしまう状態のことを言います。

 

自覚症状がない中で集中力や判断能力、作業効率の低下が起こるので、車の運転や機械の操作には事故につながる危険性が高まります。

 

また仕事や勉強などにも非効率となる可能性があるのです。

 

ヒスタミンの機能は?

 

ヒスタミンは鼻水や鼻づまり、くしゃみなどのアレルギーを引き起こす物質ですが、

反面脳内では集中力や記憶力を高める物質でもあります。

 

抗ヒスタミン薬は、鼻水や鼻づまりなどのアレルギー症状を抑える作用がありますが、脳内に移行すると集中力や記憶力を低下させてしまいます。

 

ザイザルのメリットは?

 

眠気が少なくて市販薬にもなっている花粉症薬アレグラは有名ですが、ザイザルは、アレグラに比べて1日に一回の服用で済むことで飲み忘れを防止することと1日の薬価も3割弱安いことがあげられます。

 

薬価が低いセチリジン塩酸塩をすすめる理由

 

仕事や車の運転などがなく、インペアードパフォーマンスを考慮しなくて良い生活スタイルの方で長期に服用をされる方は、ジルテックの後発薬であるセチリジン塩酸塩の方が薬価は低くザイザルやジルテックよりもメリットがあると言えるかもしれません。

 

ザイザルの副作用は?

 

日本では、ジルテックの光学異性体を改良したザイザルの臨床試験は実施されていないので安全性や有効性については実証されていません。

 

海外の臨床試験での副作用などを添付資料として付けていて海外の報告では、傾眠や頭痛、疲労などが副作用としてあげられています。

 

また重篤な副作用としてアナフィラキシーショック、痙攣、肝機能障害、黄疸、血小板減少が報告されています。

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