「舌下免疫療法」治療のモチベーション

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舌下免疫療法治療を諦めず長続きさせる方法・コツ

 

 

 

舌下免疫療法の治療期間は体質を改善する治療であり、少なくとも2年以上を要します。
 
この治療は、アレルゲンになっているスギ花粉に対する免疫作用の働き方を変える事であり、とりもなおさず体質を変えることにつながります。
 
ですから、短期間で効果が得られる治療ではありません。
 
春先の約3か月、花粉症の症状に悩まされているスギ花粉症の方が治療の対象となります。
 
花粉症の症状が出ない残り約7か月間も毎日、舌下免疫療法を続けなければなりません。
 
そして最低でも2年から3年間も継続する必要があります。
 
治療を長続きさせるモチベーションをどうやって維持するかが課題になりそうです。
 
臨床研究の期間2年間でも、患者の約半数が治療途中で脱落していることからも継続の難しさが伺えます。
 
脱落の原因として春のスギ花粉の飛散が終了して花粉症の症状が軽減し満足して止めるケース、ゴールデンウイーク終了後から通院しなくなるケース、夏休みの期間に投与を休んでしまうケースなどがあります。
 
舌下免疫療法の効果を感じている人は継続率が高いという結果がでています。
 
命に関わる病気であれば、必死になりますが、
 
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」と云われる様に人は自己防衛のため苦しかった事は忘れるようなっています。
 
このことは、治療の継続にはマイナスに働きます。
 
でも、人間は賢いので、治療継続のモチベーションを保つための意識づけを色々と考えるのではないでしょうか。
 
花粉症を治したいと強く思う気持ちをキープ出来るか否かが、治療の継続に大きく関係します。
 

 
この事から、
 
1、辛い花粉症の体験を心に刻み込む
  花粉症の症状で、辛い思いや経験を箇条書きにしておき、ときどき読み返し、思い出し、モチベーションを維持させる。
 
2、花粉症のジーンズに症状から解放されて快適に過ごしている自分を想像する。
  花粉症が完治して、花粉症のシーズンに仕事や遊びを快適に楽しんでいる自分を具体的に想像する。
 
3、一生、通院費や薬代、対策グッズなどの費用がかかる事を考えてみる。
     病院へ通院し、処方薬や市販薬を購入し、対策グッズを購入する出費を計算してみること、またこの出費が毎年、続くことを考える。
 
4、2年間の治療を始めたことを公言し、周りの人にサポートしてもらう。
  周りから応援されると、人は頑張ろうと思う。途中で挫折するのは、周囲を裏切ることになると思い、責任感も生まれる。
 
このような、方法や考え方で治療に望んでみてはいかがでしょうか。治療を始める時の疑問点は担当医に遠慮なく話しましょう。
 
舌下免疫療法を行える医師は、事前に講習会を受講しており、患者さんに如何に治療を継続してもらうかを考えています。

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